バセドウ病
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バセドウ病とは
■バセドウ病は青年・壮年に多い病気

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気、すなわち甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気です。
ほかの甲状腺の病気と同じように女性に多い病気ですが、その比率は男性1人に対して女性4人ほどです。甲状腺の病気全体の男女比は、男性1対女性9の割合ですから、甲状腺の病気のなかでは、比較的男性の比率が高い病気なのです。
発病年齢は、20歳代、30歳代が全体の過半数を占め、次いで40歳代、50歳代となっており、青年から壮年に多い病気といえるでしょう。

バセドウ病 年齢別患者数 バセドウ病 年齢別患者数
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病名の由来は? 病名の由来は?

バセドウ病という病名は、1840年にこの病気を研究発表したドイツの医師カール・フォン・バセドウにちなんで名づけられました。ドイツ医学の流れをくむ日本ではバセドウ病と呼ばれていますが、ドイツ語圏以外の国では、もうひとりの研究者であるイギリス人医師の名前にちなんで、グレーブス病と呼ばれています。

■バセドウ病の原因は「自己免疫」

バセドウ病は、甲状腺の機能が亢進し、過剰に甲状腺ホルモンを作る病気です。では、なぜこうした異常が起こるのでしょうか。
実は、その異常には免疫が関係しています。免疫は侵入した外敵を攻撃し、健康を維持するための大切な仕組みです。ところが、まれに自分自身の体を攻撃目標とする抗体を作ってしまう病気があります。これを「自己免疫疾患」といい、バセドウ病もこの一種なのです。
バセドウ病の場合は、甲状腺を異常に刺激する抗体が自分の体のどこかで作られています。この抗体が、甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激し、どんどん甲状腺ホルモンを作らせてしまうのです。この抗体は、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンと違って、甲状腺を休むことなく刺激します。
ほかにも慢性リウマチや膠原病など、自己免疫によって起こる病気はありますが、いずれの場合も、なぜ自分の体を攻撃する抗体が作られてしまうのかはわかっていません。ただし、バセドウ病の患者様の15%くらいは親・兄弟も同じ病気にかかっており、このことから考えると、遺伝的な素質もある程度関係しているようです。
しかし、悲観的になる必要はまったくありません。確かに原因不明の病気ですから、バセドウ病を根本的に治療するのは、難しいこともあります。しかし、バセドウ病特有の症状を起こしているのは、血液中の過剰な甲状腺ホルモンです。したがって、血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールしていれば、健康な人とまったく変わらない生活ができるのです。そして現在の治療は、いくつかの方法でそれを実現しています。つまり、きちんとした治療を受ければ、健康で生き生きとした生活を送ることができるのです。

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