DPC/PDPSについて(診断群分類別包括評価支払い制度)
当院は2008年7月1日より、厚生労働大臣が指定するDPC対象病院として認定されましたので、入院医療費は「DPC/PDPS(診断群分類別包括評価支払い制度)」による計算をさせていただきます。
DPC/PDPSの経緯
このDPC/PDPS(診断群分類別包括評価支払い制度)という制度は2003年4月から大学病院や国立病院などの高度先進医療を行っている特定機能病院などで試行的に実施されていました。2008年の診療報酬改定で厚生労働省のDPC/PDPSに関する調査に2年以上協力してきた医療機関のうち一定の基準を満たした病院が、DPC対象病院としてこの制度の適用が認められ、当院も2008年7月1日より、この制度を導入することとなりました。
診断群分類とは
診断群分類(DPC)とは、18の主要診断群に属する約500種類の基礎疾患を元に重症度、年齢、手術・処置の有無、副傷病名の有無などにより分類された約4,500種類の診断群のことを言います。診断群分類には分類区分に応じて3段階の入院期間が設けられ、それぞれに包括点数(1日当たりの点数)が定められています。
DPC/PDPSによる入院費の算定方法
DPC/PDPSでは、診断群分類それぞれに対して1日当たりの定額の点数(包括点数)が定められています。
入院医療費の具体的な計算方法としては主治医が入院中で最も医療資源を投入した病名を決定します。その病名に基づいた診断群分類を1つだけ選択し、その診断群分類に定められた包括点数を基本に1日あたりの医療費を算出いたします。また一部の検査・処置、手術、麻酔、放射線治療等については、従来と同様に「出来高払い方式」で算定されます。
入院費の計算方法の違い(出来高とDPC/PDPS)
包括部分の計算式
包括される診療費用 =
診断群分類毎の1日の包括評価点数 × 入院日数 × 医療機関別係数 × 10円
※医療機関別係数とは、病院の機能に応じて病院ごとに定められている係数です。
入院費用の計算式
入院費用 =
包括される診療費用 + 出来高の診療費用 + 食事療養費 + (特別療養環境費)
※特別療養環境費は、室料差額のある病室に入院された方のみ加算されます。
DPC/PDPSについてのQ&Aをこちらの「よくあるご質問」に掲載しています。