ペイト(P.E.I.T)
P.E.I.T (Percutaneous Ethnol Injection Therapy)とは、アルコールの一種であるエタノールを注入することによって腫瘍を壊死させる治療方法です。腫瘍に直接注入して壊死させる作用と、血管に注射して腫瘍に送られている養分を抑えるという、2つの作用があります。
当初は肝臓の腫瘍に対する治療法として始められたものですが、最近では、甲状腺の腫瘍(結節性甲状腺腫、のう胞など)や二次性(腎性)副甲状腺機能亢進症といった病気の治療にも広がってきています。
治療方法について

超音波(エコー)下穿刺吸引細胞診と同様に、超音波による画像を見ながら病気の原因となる部位に針を刺し、エタノールを注入してその部位の細胞を破壊します。
以前は手術しか治療法がなかった病気であっても、ペイトを何回か繰り返すことにより、腫瘍の縮小化やホルモンの正常化が期待できる可能性があります。手術療法に比べてその効果の確実性は低いものですが、切らずにすみ、また、入院もほとんどの場合必要とせず、外来診療で治療を行うことができます。ただし病気の程度により、この治療法の適応や具体的な内容が異なりますので、主治医にご相談ください。

治療時のお願い
エタノールが腫瘍の外にもれると、激しい痛みなど周囲の組織に影響を与える場合がありますので、治療中は嚥下運動(つばを飲み込むこと)をお止めください。
エタノールの注入による刺激で、穿刺部位や同側の下顎、耳周囲に5~10分間ほど痛みをともなうことがあります。また、まれですが、エタノールが甲状腺のそばを通っている半回神経(声帯を動かす神経)に浸みることで、一次的な嗄声を起こしたり、血流が多い腫瘍だと出血することがあります。しかしこの症状は回復しますし、全身におよぶような影響はありませんのでご安心ください。
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