甲状腺の病気について

橋本病

治療方法

■治療の必要性

甲状腺機能が正常である場合には、ホルモンの過不足がなく、体には影響がないので、橋本病だからといって治療を急ぐ必要はありません。
しかし、甲状腺機能低下がある場合には治療が必要です。体にはっきりとした症状を感じなくても、甲状腺ホルモン不足が長期間続くと心臓の働きが悪くなったり、肝臓の機能が低下するなど、新陳代謝の低下による影響がさまざまな臓器に出てきます。また、血液中のコレステロールの濃度が上がって、動脈硬化を早めたりすることもあります。

■治療とその効果

甲状腺機能低下症の治療方法は、体で分泌できない分の甲状腺ホルモンを薬で補うことです。
甲状腺ホルモン薬には2つあり、治療に使うのはサイロキシン(商品名チラーヂンS)です。
高齢者や心臓に病気のある人、機能低下が著しい人は、少量から服用を始め、慎重に増量します。また、場合によっては入院も必要です。なぜなら、甲状腺ホルモン薬は適量を服用していれば副作用はありませんが、体にとって必要な量のホルモンであっても、急に服用すると心臓に負担がかかることがあるからです。
そして治療を続けるうちに、血液中の甲状腺ホルモンやTSH(甲状腺刺激ホルモン)の濃度が正常になり、甲状腺機能低下による症状がとれてきます。甲状腺腫は、初めから小さい場合は治療でほとんど消えてしまうことがありますが、大きい場合にはある程度小さくなったあと、そのままの大きさで残ることが少なくありません。ただし、甲状腺腫があるからといって機能低下症があるとか、それが著しいとかいうことはありません。
2、3ヶ月中にはそれぞれの患者様に適した薬の量が決まり、その後はその量の服用を続けます。血液検査の結果に基づいて決まった量を服用していれば、甲状腺のはれによるくびの圧迫感、のどがつまった感じといった症状以外に、橋本病が原因で体に症状が出ることはありません。もしもなにか症状が出るのであれば、ほかの原因を考える必要があります。

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